Q: BYODで内線通話を実現
スマートフォンの普及率が70%を超え、従来のフィーチャーフォン(ガラケー)と比べると性能差は歴然です。その為、無許可で個人所有のスマートフォンを業務に使用してしまうシャドーITが問題となっており、早急に企業としてBYODを導入するべきとの見解もあります。そこで今回はBYODの導入とBYODを有効に活用する内線電話アプリについてご紹介致します。
1.BYODとは
1.BYODとは
簡単に説明すると個人で所有するスマホやタブレットなどの端末を業務に使用することです。
BYODは企業が社用携帯などを支給する際と比較し、メリットもデメリットも存在します。
BYODと社用携帯を比較した表は以下の通りです。企業側の視点での◯×となっています。
項目
BYOD
社用携帯
端末のスペック
◯
×
端末費用
◯
×
端末操作の慣れ
◯
×
セキュリティ
×
◯
ビジネスフォンとの連携
×(連携サービス利用で可)
×
個人が所有する端末を利用するBYODでは、端末が古くなったりスペックが足りなくなってきたら自ら端末を変更します。その為、常に社用携帯を使い続けるより高スペックになります。費用も個人が全額負担もしくは企業と個人の折半になり企業が全額負担する社用携帯に比べると低価格に抑えられます。
また、個人で所有する端末なので操作には慣れているため、効率的に業務を行うことが出来ます。
一方で、個人のスマートフォンを業務で利用するデメリットはセキュリティ面です。個人端末へ企業情報を保存してしまうとウイルスによって流出する可能性もあります。個人でやり取りしているSNSなどでの誤送信なども可能性としてはあります。
2.シャドーITが一番危ない
2.シャドーITが一番危ない
冒頭でご説明した通り、セキュリティ面のリスクはシャドーITとBYODのどちらでもあります。企業が管理しきれていないシャドーITではウイルス対策や情報の誤送信、端末への保存などが個々の端末所有者が注意しなければならず統一した高レベルのセキュリティ対策を行うことが難しいのが現実です。
一方で、BYODを実現した場合、個人の端末でも業務で利用するのでセキュリティ対策を統一して導入することが出来ます。MDM(Mobile Device Management)にて端末のパスワードロックを強制したり、英数字が混在した文字列やパスワードの桁数などを指定することが出来ます。紛失時の対策として有効でしょう。
ウイルス対策として危険なアプリのインストールを拒否したりインストールできるアプリをリスト化し、その中のアプリしか利用出来ない設定も可能です。危険なアプリを強制削除する機能もありMDMの権限は非常に強い物になっています。
3.BYODをより活かす内線通話機能
3.BYODをより活かす内線通話機能
BYODはリスク管理さえしっかり行えばメリットの方が多いです。しかし、せっかく自分の端末を業務で利用出来ても社用携帯と同様に不便な点も残っています。例えば、事務所の電話機(ビジネスフォン)と連携していないので内線通話をすることも電話の取次も行うことが出来ません。社員同士の連絡なのにビジネスフォンと連携していない為に通話料が取られます。取次も出来ないので社外にいる際に事務所にお客様から着信があっても折り返し対応となってしまいます。
現在ではアプリによって事務所のビジネスフォンと連携し内線通話も取次も行えるサービスが登場しています。そのアプリが「MOT/Phone」です。
MOT/Phoneとは法人向け電話アプリで、既存のビジネスフォンと連携しスマートフォンとビジネスフォン間の通話を内線通話として通話料無料で通話をすることが出来ます。ビジネス向けに開発されたアプリなので企業の代表番号などを使って発信することも可能です。
4.通話以外の機能
4.通話以外の機能
内外線の受発信以外にも豊富なBYODを活かす機能が利用出来ます。
電話に関連する機能ですと、個人の電話帳とは別に企業の電話帳(WEB電話帳)を利用することが出来ます。外出先で急に取引先へ連絡しなければならなくなった際でも「連絡先がわからない」という状況が避けられます。
また、BYODではLINEに代表されるようなメッセージアプリを公私両方で使っていると情報の誤送信をしてしまう可能性が出てきます。MOT/Phoneではメッセージアプリも同時に利用することが出来るのでプライベートのメッセージプリと業務で利用するメッセージアプリをしっかり分けることが可能です。公私を分けることで情報の誤送信を防ぎます。MOT/Phoneのメッセージアプリはあらかじめ管理側に登録してある社員同士しか利用することが出来ません。その為、社外や家族への誤送信を防ぐことが出来るのです。
5.MOT/Phoneのセキュリティ
5.MOT/Phoneのセキュリティ
アプリ内の受発信機能などは管理者側の設定にてアカウントの削除を行えば、機能を停止することが出来ます。
MDMを同時に導入し徹底管理することも可能ですが、紛失時などのセキュリティの面では標準的な端末パスワードでも十分対応可能な場合もあります。企業としてどのレベルのセキュリティ対策が必要なのかを考慮して決めましょう。
BYODを導入する際はMOT/PhoneとMDMを検討してみてはいかがでしょうか。
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