開業には必須?店舗・オフィスにおすすめのインターネット回線6選
最終更新日:2024年9月4日
開業して、店舗の経営を始めるにあたり、店舗の環境作りはとても重要なことです。
それには、インターネット回線の導入は必要不可欠。
機能面、コスト面を考えても、おすすめは光回線です。
これから開業する予定の方、インターネットの導入について迷っている方に、快適な店舗環境作りのお手伝いができるよう、光回線の必要性や選び方、ポイントについて解説していきます。
インターネット回線の必要性
お店を開業するのであれば、インターネット回線は必要不可欠です。
現代で店舗を運営するには
・フリーWi-Fiの導入(滞在中の快適さ、顧客満足度のアップ)
・POSレジの設置(売上管理や在庫管理などのシステム利用)
・スマホやタブレットでの注文システム
・電子マネーやクレジットカードなどの決済サービス
などが売上や集客アップに繋げるのに必要になります。
また、
・防犯カメラの導入
・宅配システム導入
などができるのもより便利に、経営側にとっても、お客様側にとってもメリットとなります。
よくあるのが、忙しさのあまりにインターネット回線や電話回線の契約が遅く、オープンに間に合わないケースです。
慌てて割高な回線やオーバースペックな回線を契約してしまい、後々後悔する方も少なくありません。
解約や乗り換えは想像以上に手間と労力がかかるものです。
そして、インターネット回線には、安定してセキュリティ性の高い通信回線である事が大切です。
インターネット回線のメリットとは?
インターネット回線を導入するなら機能面やコスト面から考えても光回線がおすすめです。
光回線には下記のようなメリットがあります。
圧倒的な通信速度と安定感
光回線の最大のメリットは、「光」の速度を利用した快適なスピードでインターネット通信ができることです。
その速さはADSLの20倍以上といわれており、大容量のデータでも高速かつ安定した通信が可能です。
通信速度が速く大容量のデータのやりとりができますが、月額料金はほかのインターネット回線とあまり変わらないのが実情です。
しかも、通信量によって料金が変動することはなく、通信制限はありません。
フリーWiFiを設置できる
光回線を使ってフリーWiFiを設置したいときは、WiFiルーターを置くことでWiFiを使えるようになります。
光回線とあわせてフリーWiFiを設置すれば、お客さまが自分のスマートフォンやパソコンでインターネットを利用できるので、お客さんにとってもメリットとなります。
光回線の種類や契約によっては、WiFiルーターがなくてもWiFiを利用できるので、WiFiも利用したいと考えてる場合は、光回線の種類や契約内容をしっかりと確認して、お得に使えるものを選びましょう。
固定電話を光電話にできる
光回線を契約すると、オプションとして光電話も一緒に契約できるところもあります。
もし使用していたアナログ電話がある場合は、番号をそのまま引き継いで光電話の利用ができ、さらに基本料金も安くなります。
一般的に普及しているアナログ電話の月額料金は1,600円程度ですが、光電話の基本料は基本的に月額500円前後。コストを抑えることもでき、さらに安定した通信を行えます。
月額の料金や通話料が安い
利用が開始されると料金は毎月発生します。
なので、できるだけ安く抑えるのもポイントです。
ほとんどが建物の種類によって料金が変動するのでそこに注意しながら、自分の条件に合ったものの中から選びましょう。
要注意!!申し込みのタイミング
お店を開業するにあたり導入を検討している場合は、オープン日という開通の期限があるため、その日までには確実に開通させる必要があります。
オープン直前は他の準備に追われ忙しくなるので、できるだけ余裕をもって申し込むと安心です。
目安としては、テナントなどであればオープン日の1~2か月前、ビルの場合はあれば、遅くても2カ月以上前から申し込む必要があります。ビルの場合は、ビル調査という光回線が引けるかどうかの調査が必要な場合もあるからです。
要ビル検査の場合は必ず調査が必要で、工事日の調整までにその分の日数かかかってくるので、そのあたりの考慮も必要です。
インターネット回線の選び方
光回線であること
インターネット回線は現在、大まかに分けると2通りあります。
・固定回線:光回線やCATV、ADSLなど
・モバイル回線:ポケットWiFiやWiMAX、スマートフォンなど
従来は、電話回線を用いた「ADSL」というインターネット回線が使われていました。
しかし最近は、店舗で利用する際のインターネット回線として最も使われているのはADSLを圧倒的に上回る速度の「光回線」です。
光回線は、無線通信に比べて安定したデータ通信が可能で、1ヶ月に利用できるデータ通信量には上限がありません。
どれだけ使っても速度制限に悩まされることがないので、いつでも快適な速度でインターネット接続が可能となります。
そして、ほかのインターネット回線と料金があまり変わらないという特長があります。
一方、モバイル回線は、月間のデータ容量に上限がついている事が多く、それを超えると速度制限がかかったり、追加料金がかかったりするので、常に気にしておかなければなりません。
サポートが充実している
日々、インターネットを利用していると、なんらかの不具合で急にインターネットや電話が使えなくなるといった事態は起こります。
営業に関する様々なツールをインターネットを利用している現在、不具合が起こると営業に差し支え、お客様にも迷惑がかかります。
起こってしまった際には迅速な解決が必要です。
修理の保証た遠隔でサポートしてくれるところなど、スムーズにトラブルを解決させるためのサポートをしてくれるかどうかを重視しましょう。
法人名義での契約ができるか
店舗や事務所などで利用するインターネット回線を契約する際は、法人名義での契約ができるかどうかも重要なポイントです。
法人契約だと個人で契約している場合よりも、格安プランやお得なオプションサービス、専属の担当営業が付くなど、法人契約ならではのメリットが多いことが挙げられます。
領収書の発行などの経理面でも便利です。
法人名義の登録ができるか事前に確認しておきましょう。
固定IPアドレスを持てるか
法人契約をする際は、その光回線で固定IPアドレスを持てるかどうかも確認しておくことをおすすめします。
固定IPアドレスではない場合は動的IPアドレスが採用され、接続するたびにIPアドレスが変わってしまいます。
一方、固定IPアドレスは、IPアドレスを固定するので、IPアドレスを参照して外部から社内ネットワークにアクセスするVPNなどのサービスが使えるようになります。
店舗間やオフィス間で、セキュリティ性の高いネットワーク接続を行うために必要不可欠です。
また、お店のホームページやネットショップを開設する事を考えている場合も固定IPアドレスは必須になるので注意が必要です。
あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
光電話の導入ができるか
店舗を開業するにあたって、固定電話の設置も必要不可欠です。
飲食店やカフェ、美容室などであれば、自社が連絡用に使うメイン回線に加え、場合によっては顧客の予約受付用の回線なども必要になるでしょう。
電話回線といえば、これまではNTTのアナログ電話回線でしたが、昨今では光回線を利用する「光電話」がよく利用されるようになりました。
アナログ電話回線は、工事費用やランニングコストが割高ですが、一方の光電話は工事費用も割安、月額基本利用料は1回線あたり550円前後と非常に安価です。
ただし、一部の光回線では光電話のサービスを提供していない場合があるので、光電話の導入を考えている方はよく注意して比較しましょう。
インターネット回線の導入手順
新たに開業する場合のインターネット回線・電話回線の導入手順は、次のとおりです。
1.光回線・光電話への申し込み
まずは、自社で導入すると決めた光回線に申し込みましょう。
申し込む際、光電話の有無など、細かいオプション等の選択することになるので、必要に応じて申し込むようにしましょう。
それから、光回線および光電話の開通工事を行う日程を取り決めます。
2.光回線・光電話の開通工事
申し込んでから開通工事が行われるまで、およそ2週間〜1ヶ月程度の時間がかかります。
開通工事さえ終わればその日からすぐにインターネットが使えるようになりますが、工事業者の込み具合やビル検査の必要な建物だった場合など、工事を実施するまでに1ヶ月以上待たされてしまうことも起こり得ます。
開業日まで余裕をもたせたスケジュールで光回線を契約するようにしましょう。
3.無線LANルーター(Wi-Fiルーター)の設置
無線LANルーターの設置を希望している場合は光回線・電話回線の開通工事が完了後無線LANルーター(Wi-Fiルーター)を設置するだけでインターネットが利用可能となります。
店舗面積が広い場合や店舗の形状によっては隅々まで電波が届かない事もあり、その場合は中継機やメッシュWi-Fiなどを利用して、各所にアクセスポイントを構築すると解決します。
また、自社で使う用・来客用のアクセスポイントを切り分けられる「ゲストWi-Fi機能」があるものを選ぶのがおすすめです。
契約時の注意点
店舗向けのインターネット回線を契約する際には、いくつかの注意点が存在します。
光回線の開通工事ができるかどうかを物件の管理会社に確認しておく
光回線を導入する際には、必ず「開通工事」を行うことになります。
すでに設備が導入済みのテナントであれば問題ありませんが、賃貸物件であり、そこに新しくインターネット回線や電話回線を引き込む場合には注意が必要です。
場合によっては壁や床に穴を開けて回線を引き込むケースがあるからです。
賃貸物件で工事を行う際には必ずオーナーからの許可を得なければならず、許可を得ないまま、勝手に開通工事を行うと、損害賠償を請求されるケースも起こり得ます。
移転する時のことも視野に入れて光回線を選ぶようにする
店舗やオフィスを移転する時のことも視野に入れて光回線を選ぶ事も大切です。
NTT系光回線以外は一部の地域でしか利用できなかったり、特定の都道府県では申し込みができなかったりする場合があります。
そのため、いざ店舗を移転しようと計画しても、移転先では今まで使っていた光回線を利用できず、やむなく解約を余儀なくされるケースもあります。
継続利用ができれば、光回線の移転にかかわる費用を安く抑えられるので、たとえ他県に移転する場合であっても高確率で継続利用ができるNTT系光回線を選ぶと困ることが少ないでしょう。
電話回線のチャネル数についても検討しておく
電話回線のチャネル数についても検討しておきましょう。
メインの回線と予約用、FAX用、などの回線か必要な場合は、全部で3チャネル分の回線が必要となります。
開通工事費や余計な出費が発生しないよう、電話回線のチャネル数についても確認しておくことを忘れないようにしましょう。
おすすめの光回線6選
1.フレッツ光
【利用適正規模】 | 大規模/中小規模/飲食店や事務所/店舗 |
---|---|
【VPN対応】 | ◯ |
【セキュリティ対策】 | フレッツ・ウイルスクリア (パソコン、スマートフォン、タブレットのインターネットセキュリティ対策) |
【基本的な料金プラン】 | 2,090円~45,210円 +プロバイダ料金 |
【エリア】 | 全国 |
【最大速度】 | 1Gbps |
【端末接続台数】 | フレッツ光ネクスト 10台まで推奨 フレッツ光ネクストビジネスタイプ 制限なし |
【法人契約】 | 〇 |
【固定IPの付属】 | △ ※別途オプション費用 |
【特徴】
フレッツ光は提供元がNTTの東日本と西日本に分かれていて全国的に対応しています。多彩な回線と料金プランがあり、小規模から大規模まで対応しており、データ送受信最大1Gbpsの通信速度と帯域優先機能があります。
フレッツ光の大きな特徴は、会社の規模や店舗の規模ごとに適したプランが用意されているところです。
パソコンなどの端末を10台までしか接続しない場合は「フレッツ光ネクスト」、10台以上接続する場合は制限なしの「フレッツ光ネクスト ビジネスプラン」をおすすめします。
また、会社や店舗にフリーWi-Fiが導入できるサービス「ギガらくWi-Fi」を実施中です。
2.MOT光
出典:MOT光
【利用適正規模】 | 大規模/中小規模/飲食店や事務所/店舗 |
---|---|
【VPN対応】 | ◯ |
【基本的な料金プラン】 | 3400円~5700円 ※詳しくはHP料金表をご覧ください |
【エリア】 | 全国 |
【最大速度】 | 1Gbps |
【法人契約】 | 〇 |
【固定IPの付属】 | 〇 |
【特徴】
MOT光は株式会社VALTECの提供するNTT東日本およびNTT西日本の「フレッツ光」とのコラボレーションによる法人向け光回線サービスです。
光回線の速度や提供エリアもフレッツ光と変わらないので安心して利用できます。
新しく光回線をMOT光でお申し込みの場合は通常発生する申込時の事務手数料が無料で、また、従来のNTTの光回線からMOT光に乗り換える場合も事務手数料は無料になるので、リスクなしで契約の一本化が可能です。
現在、クラウドPBX「MOT/TEL(モッテル)」とインターネット回線「MOT光」のセット割キャンペーンを行っております。
新規で同時お申込みのお客様に月額料金を割引するキャンペーンです。
キャンペーン詳細:https://www.mot-net.com/news/50537
3.NURO Biz
【利用適正規模】 | 大規模オフィス/店舗 |
---|---|
【VPN対応】 | ※オプション |
【セキュリティ対策】 | UTM typeW マネージドサービス typeV(ネットワークセキュリティのアウトソーシング) マネージドL2VPN マネージドL3VPN マネージドサービス typeI(高機能ルーター「SEIL」のレンタルとネットワークマネジメントサービス) マネージドサービス typeY(ギガビット対応VPNルーター) ワイヤレスLAN typeA(クラウド型管理システムの無線LAN) ワイヤレスLAN typeN(マネージド無線LAN) |
【基本的な料金プラン】 | 20,735円〜165,000円 |
【エリア】 | 関東・東海・関西・九州 ・北海道の一部エリア |
【最大速度】 | 2Gbps |
【法人契約】 | 〇 |
【固定IPの付属】 | △ ※ プランにより固定IPアドレス付き |
【特徴】
小規模なオフィスや店舗から大規模企業まで幅広い利用に対応したソニービズネットワークスのインターネット接続サービスで、セキュリティやVPNのオプションサービスが豊富です。
帯域確保型の回線で、業界初の最大2Gbpsという高速インターネットを実現しています。
固定IPと稼働率99.9%のSLA(サービスレベル保証)、24時間365日のオンサイト保守が標準装備、会社規模によって6つのセキュリティサービスが用意されているのでセキュリティやサポート面も安心です。
ただし対応しているエリアは、「関東・東海・関西・中国・北海道」に限定されていますので、利用できる企業は少ないのが現状です。
4.auひかり
【利用適正規模】 | 小規模店舗/事務所 |
---|---|
【基本的な料金プラン】 | 5,600円~ |
【エリア】 | 全国(一部地域を除く)
※高速通信プランでは以下の地域のみ 東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県 |
【最大速度】 | 最大概ね1Gbps~(帯域保証はしていない) |
【法人契約】 | 〇 |
【固定IPの付属】 | × |
【特徴】
auひかりでは、地域によってNTTや電力会社が提供する光回線を使い分けながら、各企業へサービスを提供しているのが特徴です。
この法人向け光回線の一番の特長は、なんといってもその回線スピード。安定して早い通信速度にこだわりたい方向けです。
ただし、とくに早い速度プランはは、「東京・神奈川・埼玉・千葉」の一部地域に利用が限られています。
サポート面はWebフォームで日時を伝え、コールセンターから連絡が来る電話での対応となります。
5.ソフトバンク光
【VPN対応】 | 〇 |
---|---|
【セキュリティ対策】 | BBマルチセキュリティパック(627円) |
【基本的な料金プラン】 | 戸建てタイプ(3戸以下の建物)5,170円 ※プロバイダ一体型 マンションタイプ(4戸以上の建物)4180円 ※プロバイダ一体型 |
【エリア】 | 全国 |
【端末接続台数】 | 制限なし |
【最大速度】 | 1Gbps |
【法人契約】 | 〇 |
【固定IPの付属】 | × |
【特徴】
ソフトバンク光は工事費がかかり料金は比較的高めですが、変動のない分かりやすいプランなのが特徴の光回線です。
固定IPアドレスの提供はないので、会社のWebページ等を作らない場合におすすめです。
最大10回線までのセット割引があるので最大1,100円が料金から割引かれ、社用スマホを使う法人にメリットがあります。
6.ドコモ光
【利用適正規模】 | 小~中規模のオフィス/店舗 |
---|---|
【VPN対応】 | ◯ |
【セキュリティ対策】 | ドコモ光 ネットワークセキュリティ (PCセキュリティと光ルーターセキュリティが利用できるサービス) |
【基本的な料金プラン】 | プロバイダ一体型 タイプA マンション4,400円(税込) 戸建て5,720円(税込) ※接続台数を増やす場合は+2,200円~ |
【エリア】 | 全国 |
【最大速度】 | 1Gbps |
【端末接続台数】 | 15~50台 |
【法人契約】 | 〇 |
【特徴】
フレッツ光回線またはケーブルテレビの設備を使ってドコモが提供する、プロバイダ一体型の光インターネットサービスです。
小規模のオフィスや店舗で気軽に利用ができるインターネット接続サービスで、ドコモのスマホとのセット割引があり、ドコモの携帯電話ユーザーはお得に利用することができます。
NTT回線は全国各地に張りめぐらされているので、会社の所在地に関係なく契約でき、VPNなどのセキュリティサービスも充実しており安心して光回線のインターネットを利用できます。
申し込みからアフターサポートまですべてドコモに相談が可能です。
まとめ
これから開業する方の光回線の選び方や、おすすめの光回線サービスについてご紹介しました。
開業するにあたって、インターネット回線の契約は必要不可欠ですが、今ではサービス数が非常に多く、どれを選べばよいのか迷ってしまいがちです。
しかし、ポイントや注意点をしっかり押さえて、無駄のない光回線を選びましょう。
カテゴリ: 光回線