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【介護施設向け】インカム導入のメリット・デメリット|介護業務の効率化へ

最終更新日:2025年2月3日

介護施設において業務の効率化と安全性の向上を目指し、職員間の伝達をスムーズにするため、現在では多くの介護施設でインカムの導入が進み、コミュニケーション不足を解消する手段として活躍しています。
今後さらに重要度が高まっていく介護業界でインカムを導入するメリット・デメリットを解説致します。



目次
  1. 介護業界の抱える問題
  2. 解決にはインカムの導入
  3. インカムの導入がもたらすメリット
  4. 介護施設にインカムを導入するデメリット
  5. PHS、携帯電話との比較検討
  6. 介護施設に導入するインカムの選び方
  7. スマホがトランシーバーに!MOTインカム

介護業界の抱える問題

少子高齢化や核家族化により介護サービスを必要とする人が増えている一方で、多くの介護施設では利用者に対して職員数が追い付いていない現状です。
介護施設では、利用者の急な体調変化やトラブルが発生することが少なくありません。そのため、職員が互いに連絡を取り合い、素早く対応できる環境が求められています。
しかし、人手不足の状態になると、業務の忙しさから声をかけるタイミングを失いがちです。また、介護業務を優先し情報共有が後回しになってしまうことも少なくありません。
施設が広く移動距離が長い場合も、情報伝達の遅れとなり、職員への肉体的・心理的負担が大きくなっています。



PHSの利用

これまで介護施設では、職員間の連絡手段として「PHS」が多く使われてきました。使われだした頃は、1人1人が連絡ツールを持てるのは非常に画期的なものでした。
しかし、現状PHSは1対1でしか連絡をとる事ができません。全員との情報の共有が強く求められる介護業界では、手間と時間を要してしまいます。
ところが、すでに個人向けのPHSサービスは終了しており、法人向けも今後はサービス縮小に向かう事が想定されます。
サポートを受けられないなど、使用制限がかかるPHSを利用している施設は今後のコミュニケーション手段の変更を余儀なくされます。


解決にはインカムの導入

インカムとは?

インカムとは、業務用のヘッドセット型の無線通信機器を指します。無線機にヘッドセットやイヤホン・スピーカー、マイクを接続した通信機器のことです。
通話ボタンを押すだけで瞬時に通信できるのが特徴です。

インカムがあれば、職員がどこにいてもすぐに連絡を取り合うことができ、介護業務の効率化と安全性の向上に大きく貢献します。
また、一斉通話や、特定のグループを作成してグループ通話ができるのも特徴です。

業務を効率化するために進められているICT化ですが、近年は介護施設でもそのひとつとしてインカムの導入がすすんでいます。
介護施設でのインカムは、スタッフ間の連携を強化し、迅速な対応を可能にする重要なツールです。



インカムの導入がもたらすメリット

介護施設でのインカム導入は、職員の業務効率向上や安全性の向上につながります。
また、業務効率や安全性を上げるだけでなく、業務内容が多岐に渡る介護の負担を軽減できます。


迅速な連絡・対応が可能に

スタッフへの共有は、インカムによって迅速な伝達が可能です。
口頭での連絡は対象の職員を探すための時間や手間が大きくかかっていましたが、インカムはいつでも全員に伝達できるため、人探しに施設中を動き回る必要がなくなります。
利用者が転倒した場合や、急変の可能性がある場合にも、すぐに対応を呼びかけられるため、適切な処置を素早く対応できるようになります。
業務が効率化されることにより、職員の体力的・心理的負担軽減が期待できます。

また、ほかの作業に充てる時間を捻出できるため、介護の質を高めるというメリットもあります。
今まではコミュニケーションツールとしてPHSを使用している現場も多いですが、PHSは一人ずつ個別に連絡を入れる必要があります。1対1の通話しかできない為です。
そのため、スタッフ数が多い現場の場合は全員に周知されるまでに時間を要してしまうのです。


新人教育やトレーニングの強化

新人教育でも、インカムは役に立ちます。
忙しい介護施設の現場では、人手不足もあり、新人を常にそばでサポートするのが困難な事もあります。
指導者が近くにいないといった状況は、不安に感じる事が多く、新人スタッフの心理的な負担となってしまいます。
こうした環境であっても、インカムがあればすぐに指導者が指示する事が可能です。
新人スタッフが安心感をもって業務ができれば、離職率の低下も期待できるのです。
インカムは、他のスタッフ同士のやり取りも聞く事ができるので、他のスタッフの動き、全体の流れがリアルタイムで把握でき、生きた教育ツールとして活躍します。

利用者の安全・安心が向上

利用者への対応が一層迅速に行えると、利用者やその家族にとっても安心感が増します。
利用者から目を離す時間を減らすことは事故を未然に防ぐことに繋がります。
そして、インカムを導入することは時間の削減になり、その削減できた時間は利用者へ充てることができます。
利用者満足度があがれば、施設への評判も高まり、運営にも良い影響を及ぼすという、二次的なメリットにもつながるでしょう。
業務効率を考えることは、全てにいい影響を与える事ができるのです。
また、災害発生時には、インカムを利用しての迅速な連絡が利用者の命を守るための重要な手段となります。


1対複数で会話ができる

介護現場での連絡は、「個人対個人」よりも「個人対職員全員」に共有したいケースが多いです。
PHSの場合、1対1でしか連絡できないため、全員に共有するまでに手間と時間がかかってしまいます。
一方、インカムは「1対複数」での会話が可能です。
一回の連絡で済みますし、全員が全体像を見れる事で助け合いができるので一体感が生まれます。
グループを作成して、グループごとに一斉に連絡できるのも大きなメリットです。


介護施設にインカムを導入するデメリット

インカムを導入することには大きなメリットがありますが、導入する際に起こり得るデメリットがあることも忘れてはいけません。


導入費用がかかる

インカム導入にあたって一番の問題となるのはやはり費用面です。
トランシーバー型のインカムの場合、本体の費用は一台あたり5,000円〜60,000円程度かかります。備品としては決して安くありません。
介護施設は24時間体制であるため充電が追いつかない可能性もあります。充電が追いつかない事を考慮して予備も購入すると、簡単に決断できる金額ではないのが現実です。

IP無線機なら通信料、また、故障すると修理費用がかかります。
このように、インカムの導入は、導入費用以外にも維持管理費用もかかる事を念頭に置いておかなければなりません。


装着による不快感

介護施設においてはイヤホンマイクをジャックに挿して使うのが一般的です。
職員は長時間イヤホンを装着したままになるため、耳や耳回りが痛くなることがあります。イヤホンを外してしまう職員もいるかもしれません。
数台のインカムを共有する場合、イヤホンやマイクを毎回使用後に消毒する事になりますし、スタッフによっては共有することに抵抗感があることもあります。

また、コードを制服の下などに通すなどをしておかないと介助の邪魔になってしまいます。利用者の手や足、車いすなどに絡まると事故につながり、大変危険です。


業務量が増えることもある

インカムを導入すると伝達をしやすくなる一方で、特にリーダークラスは、さまざまな現場から指示を仰ぐ声や相談が飛んでくるため負担が増えることが予想されます。
コミュニケーションが取れる事はメリットですが、一部の職員に負担が集中する事も懸念されます。
一人に偏らないようにする事、それらを踏まえた人員配置の見直しも必要です。


充電の必要性

インカムは充電が必要です。
とくに24時間体制である介護施設の現場では、こまめに充電しなければなりません。替えの本体やバッテリーを購入しておくことも必要となります。
バッテリーの劣化もあり再購入の必要もあり、充電するための保管場所の確保が必要など、充電のために想像以上に環境を整える必要があります。



PHS、携帯電話との比較検討

PHSや携帯電話は1対1の通話しかできないため、職員全員が状況を把握したり、情報を共有するのに時間がかかる場合があります。
通話する際は番号を押す必要があり、手がふさがっていると操作が困難であったり連絡に手間取ることがあります。
インカムは職員全員に一斉に連絡できることが一番のメリットです。
ワンタッチで発信できるため、連絡が作業中でもスムーズです。


トランシーバーとの違い

インカムとは、「インターコミュニケーションシステム」の略称で、 ヘッドセットが付いたトランシーバーの一種です。
トランシーバーとは、電波を使って他者と対話する無線機です。

トランシーバーは、機器を手に持ってボタンを押して通話を開始・終了を操作しながら通信を行うのに対し、インカムはハンズフリーで通信できるため両手がふさがっていても会話ができるのが特徴です。

また、通信の仕方にも違いがあります。
トランシーバーは通常、1人が発信者となりますが、インカムは複数人でのコミュニケーションが容易です。
しかし、トランシーバーは一般的に広範囲での通信が可能で、インカムは施設内など限定されたエリアでの使用に適しています。


インカムとトランシーバーの比較表

項目 インカム トランシーバー
通信範囲 限られた範囲(建物内や1フロア、数十~数百メートル程度) 広範囲(数キロ~数十キロ。ただし建物の中では壁や障害物で電波が届きにくくなる場合がある)
通話方式 常時接続でハンズフリー通話が可能。マイクを使いながら話せるので、両手が自由に使える。 ボタンを押して話す「PTT方式」(Push-to-Talk)。作業中にボタン操作が必要で、話す際には片手がふさがることがある。
音声の
聞き取りやすさ
周囲が静かな環境であれば聞き取りやすいが、周囲の雑音を拾いやすい場合がある(介護現場の環境次第)。 ノイズキャンセリング機能を搭載したものが多く、騒がしい環境でも比較的クリアに聞こえる。
操作の簡単さ 一度装着すれば操作不要。使い方が簡単で、初心者でも直感的に使える。 ボタン操作が必要なので、少し慣れが必要。ただし基本的には操作もシンプル。
携帯性 軽量で、ヘッドセット型や小型クリップ式のものが多い。長時間装着しても負担が少ない。 ポータブル型が多いが、やや大きめのものが多く、ポケットやベルトに装着して持ち運ぶ必要がある。
電池持ち バッテリーの持ちはやや短め。長時間使用する場合は予備バッテリーが必要。 通常、長時間使用可能なものが多い(8~20時間程度)。特に業務用は電池持ちが良い。
プライバシー 他のスタッフに一斉共有されることが多い(グループ通話)。 チャンネル設定次第で、特定の人とだけ通話可能。機密性の高い情報を共有する際に便利。
設置・利用コスト 比較的安価。特に特定小電力型(免許不要)のインカムであれば導入コストが低い。 広範囲用のものや免許が必要なトランシーバーは高額。ただし簡易な特定小電力トランシーバーは安価な選択肢もあり。
メンテナンス性 耐久性は普通。屋内使用が多いため問題になりにくいが、頻繁な充電が必要。 業務用トランシーバーは耐久性が高く、屋外やハードな環境でも使用可能。
通信の安定性 建物の構造や障害物の影響を受けにくい。短距離では非常に安定している。 通信範囲が広いため便利だが、建物内では壁や障害物が多いと不安定になることがある
具体的な用途 - スタッフ間のスムーズな連携(呼び出し、応援依頼など) - 緊急時の即時対応 - 施設の複数棟を跨ぐ場合や広い敷地内の連絡手段 - 緊急時の外部連絡(災害時などの通信)
利便性
(介護向け)
簡単操作で常時通話が可能なため、介護現場での頻繁な連絡に非常に適している。 長距離通信が必要な大規模施設や、複数の建物を連携する場合に役立つ。ただしハンズフリーには工夫が必要。


介護施設に導入するインカムの選び方

通信エリアの範囲で選ぶ

IP無線(LTE無線)は、施設外に持ち出しても施設内と同じように内線・外線・一斉通信が利用できます。
利用者様の送迎や外出にも携行でき、インカムとしても電話としても利用可能です。送迎ドライバーや別の施設とも連絡をとりたい場合にも便利です。

無線機の種類別 通信範囲一覧

種類 通信範囲(目安) 特徴
インカム
(小型無線機)
数十~数百メートル 近距離の屋内通信向け、店舗・工場・介護施設など
特定小電力
トランシーバー
100m~500m 免許不要、個人や業務用途で使用可能、壁や障害物に弱い
IP無線
(LTE無線)
携帯電話の電波が届く範囲 携帯回線を利用、全国どこでも通信可能
アマチュア無線
(HF/VHF/UHF)
数十km~数千km 免許が必要、個人の通信・災害時の通信手段として利用


スマートフォン連携型かトランシーバー型かで選ぶ

介護向けインカムを選ぶ際は、スマートフォン連携型か、従来のトランシーバー型を選択する必要があります。
それぞれのメリット、デメリットを把握し、選ぶ際の参考にしてみてください。


ランニングコストで選ぶ

インカムを選ぶ際には、ランニングコストも重要な検討要素になります。
たとえばナースコール一体型のインカムなど、ほかのシステムと連携できるインカムを選べば維持費をひとつにできるので、ランニングコストを抑えられます。
デジタル簡易無線は1年ごとの電波利用料と5年ごとの免許更新費用、IPトランシーバーと無線IPモバイルフォンは月々の携帯電話回線通信料が必要です。
特定小電力トランシーバーはランニングコストがかからず、機器の購入費だけで済みます。


通信方式 主な費用 ランニングコスト 特徴
特定小電力無線
(トランシーバー)
初期費用(端末代)・バッテリー交換 ほぼゼロ 免許不要、追加費用なし
デジタル簡易無線 端末代・年1回の電波利用料(約500円/台) 低コスト 免許不要、通信安定
IP無線(Wi-Fi・LTE) 端末代・通信費(SIM契約やWi-Fi環境) 契約先の月額費用による。 通信範囲が広いが、月額費用がかかる


堅牢性で選ぶ

インカムを選ぶポイントとして、機器の堅牢性も大きなポイントです。
壊れにくい機種を選ぶことで修理・買い替えコストを抑えられます。


通話以外の機能で選ぶ

通話以外の機能で選ぶのも重要です。
一斉通話・グループ通話はもちろん、テキストメッセージの送受信や音声記録ができるモデル、位置情報の共有機能があるものもあります。
ボタン操作だけでハンズフリーで使えるかもポイントです。手が塞がると業務をスムーズに行うことができません。コードレス仕様であるかも確認しましょう。
ナースコールと連携できるものを選べば、スタッフ間の連絡だけでなく利用者からの呼び出しにもインカムひとつで対応できるようになります。


スマホがトランシーバーに!MOTインカム

「MOTインカム」とは、スマートフォンを利用してトランシーバーやPHSの代わりに、複数人でリアルタイムに音声通話や情報共有を行い、アプリ内でインカム機能と電話機能(内外線)をワンタップで切り替えられるサービスです。
スマホ1台で通常の電話業務とインカム機能を同時に利用できます。 これにより、PHSやトランシーバーなど複数の端末を持ち歩く必要がありません。
また、運営側の端末の管理も簡単になります。
主要都市に設置された複数のデータセンターを利用しているため、場所や時間を問わず安定した高音質な通話を行え、複数拠点にいるスタッフ同士でもスムーズに情報共有を行えます。


特徴

スマホで利用可能
専用の機器を持ち歩く必要がなく、スマホ1台で使い分けできます。

ネットワーク対応
インターネットを活用して、遠隔地や複数拠点でもスムーズに連絡を取れます。

グループ内通話
任意のグループを作成しスマホですぐにグループ通話が可能になります。

端末管理が不要
トランシーバーやPHSの専用端末の管理が不要になり、業務効率の向上に貢献します

導入メリット

高音質・安定通話
外線通話を行う際も、各主要都市に複数のデータセンターを設置しているため、安定した高音質の通話を提供します。

使いやすいUI画面
アプリは全て自社開発の為、使いやすさに特化しており、サポートもすぐに行うことができます。
ユーザー様から頂いたご意見・ご要望もアプリのバージョンアップにより随時反映しております。

イヤホンマイク連動
アプリとイヤホンマイクを連動させることでハンズフリーで通話を行うことができます。
両手がふさがっている場合や、軍手などを着用している場合でもチームで通話を行いながら業務を継続することができます。

MOTPhoneの一機能としてMOTインカムを実装しております。
MOT/PHONEについてはこちら


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