Q: ホテルの新規開業の際に必要になる準備はどんなもの?~異業種からの参入でも失敗しないために~
ホテル業界への新規参入が決まったら、まず立ちはだかるのが「開業への準備」です。場所はどこにするのか、アメニティは何を用意するのかなど、多くのことを決断しなければいけません。
当記事では、新たにホテルを開業する際に必要な準備について詳しく解説します。
1. エリア選びのポイント
1. エリア選びのポイント
ホテルの新規開業を考えるとき、まず考えなければいけないのがターゲットの選定です。日本人向けなのか、外国人向けなのか?裕福な層なのか、格安の部屋を探している層なのか?などが検討ポイントです。
北海道のとある地域はスキー観光が人気の観光地ですが、ホテルなどの宿泊施設が足りず、ホテルの建設ラッシュとなっているというニュースがありました。オープン済みのホテル内レストランでは、地元の人が簡単に手を出せないような料金設定の料理が宿泊客から好評だそうです。これはスキー観光を目的に来日した裕福な外国人をターゲットにした成功例といえるでしょう。
ターゲットを選定したらそのターゲットが来るであろう場所を選定し以下のポイントを参考に入念な調査・検討を行ってください。
- ・競合ホテル情報(競合ホテルの数や種類)
- ・利用客層の把握(ビジネスシーンか旅行シーンなのかなど
- ・宿泊する人の内訳(日本人?外国人?家族?カップル?1人?など)
- ・街と調和できるか
- ・地域の特徴(季節や天候、周辺施設、イベントなど)
- ・利用客の予算
- ・人口を把握(採用などのため)
2. 提供するサービスを考えるポイント
2. 提供するサービスを考えるポイント
顧客からの満足度を得るためには、食事や浴室完備などの基本的なサービスのほか、女性専用フロアやマッサージルームなどの付帯サービスがあると良いでしょう。
ターゲット層のニーズを細かく分析し、ニーズを上回るサービスを提供できるよう考えるのが大切です。
3. 開業準備にかかる費用にはどのようなものがある?
3. 開業準備にかかる費用にはどのようなものがある?
新規開業にかかる費用は、場所や規模、運営体制などによって異なりますが、既に建物を所有している場合、予算の大軸となるのが人件費、宣伝広告費、物品購入費の3点です(建設やリノベーションを伴う場合は建設費が加わります)。
人件費
規模に応じた人員配置、運営組織を設置し、給与などの人件費を予算に組み込みます。
広告宣伝費
セールスマーケティングや開業セレモニーなどにかかる費用です。オープン後の集客に大きく影響するため、予算に対してやや大きな割合で費用を調整しましょう。
物品購入費
各種設備や客室で必要となる物品などにかかる費用です。フロントデスクで必要となるOA機器や消耗品、客室ベッドやテレビ、消耗品類は全てこの費用に含まれます。
物品数は多岐に渡るためホテル規模やサービス内容に合わせて選定する必要がありますが、多くの方はこの項目で大幅なコスト削減を検討するでしょう。
4. 費用を削減する際の注意点
4. 費用を削減する際の注意点
人件費は、基本的に最低限の予算組みを行うため大幅なコスト削減が見込めません。広告宣伝費においてはオープン時の収益を逃さないために、コスト削減を控えておくのが無難でしょう。
そのため、前述の3つの予算から費用を削減するには物品購入費を抑えるのが一般的です。
ただし、コスト削減を目的として物品の選定を行う際は、客室で用いられる物品には一定以上のグレードをキープするなど、顧客満足度を下げない工夫が必要です。利用客のニーズに合わせて、アメニティは以下のようなものを最低限揃えられるようにしましょう。
・インスタントドリンク
・スリッパ
・ヘアブラシ
・歯ブラシ
・洗面セット(シャンプー、トリートメント、ボディーソープなど)
・カミソリ
・バスタオル
・ドライヤー
5. 客室電話アプリでコストを抑える
5. 客室電話アプリでコストを抑える
スマートフォンを客室電話機として使えるようになるクラウドアプリです。
利用頻度の低い客室電話をスマホアプリで安価に提供、客室電話の新規導入・老朽化による入れ替え費用を削減します。従業員同士の内線通話ツールとしてもご利用いただくことが可能です。
客室電話アプリ「HOT/TEL」の導入メリット
工事やメンテナンス不要
スマホだけで利用可能、従来の客室電話は必要ありません。設置/維持コストを削減します。
お申込みから約5営業日で利用開始
設置工事は不要です。お申込みから素早くご利用を開始いただけます。
多様な料金プラン、長期契約の縛りなし
20内線・50内線・100内線など施設の規模に合わせたプラン選択が可能です。長期契約の縛りは無し、無料トライアルも可能なためぜひご利用ください。
豊富なオプション機能、宿泊業務を効率化
自動チェックインや多機能な客室タブレット、勤怠/シフト管理システムなどホテル・旅館運営に必要なサービスを取り揃えております。
客室清掃管理システム「HOT/TEL C」との連携
さらに、客室清掃管理システム「HOT/TEL C」と連携することで、以下の機能をご利用いただけます。
・客室清掃管理:客室毎にチェックアウト・清掃中などリアルタイムでステータスを表示。フロントとの内線通話を経由せずに客室清掃が可能です。
・館内案内:館内案内をアプリ内で提供。内容変更やキャンペーン案内が簡単にできます。
・お知らせ:チャットによるメッセージを配信できます。
・観光案内:ホテル・旅館周辺の観光案内を表示します。
6. まとめ
6. まとめ
ホテルの開業準備期間は、その後の運営を支える重要な時間です。今回ご紹介したITの導入のように、物品のグレードを下げずに費用を削減できる方法を考えてみましょう。
キーワード検索
最近の記事
【無料】人気ガイドブック