経費削減の効果を最大化させる考え方 - クラウドPBX モッテル

経費削減の効果を最大化させる考え方

経費削減

Q: 経費削減の効果を最大化させる考え方

A:
経費を削減することにチャレンジする人たち
ボールペンをお客様に営業し販売する仕事を任せられたらあなたは難しいと思いますか?
私は非常に難しいと思います。物にもよりますが、ボールペン1本100円程度で買えますが、お客様にニーズを感じて頂き、類似商品との違いを説明し購入していただくことは難しいのです。たった100円の売り上げを作ることですら難しい・・となると会社の売り上げを上げたいとなると経費を削減し、利益を向上させるしかありません。

時代・企業を問わず経営者や総務の方々は毎日、経費削減について頭を悩ませていることでしょう。

そこでこのページでは経費削減を利益向上へと結びつけることのできるロジックをご紹介致します。
更に次回の記事では経費削減に繋がるコミュニケーションの取り方についてもご紹介致します。




1.経費削減に最も大事な事

経費削減を全く意識していない企業は日本にほとんどいないでしょう。それくらい経費削減は企業にとって当たり前のことです。
しかし、経費削減を意識しすぎて本来の目的を忘れてしまっている企業も多いのが現実です。
経費削減の本来の目的は何ですか?経費を削減することではないですよね?本来の目的は利益の増加です。この本来の目的は忘れないでください。例えば広告をかければかける程売上、利益が上がるならどんどん使った方が良いですよね?例えば広告費を1,000万から100万に削減して売り上げが2,000万から200万に減った場合、経費の削減できた900万より下がった売上1,800万の方が大きいので誰も経費が下がったとしても喜ばないですね。

上記の例のように直接売上などに反映されればわかりやすいので間違いは起こらないと思います。
しかし、具体的な数字、売上などに反映されない経費の削減の仕方では時に間違ってしまうこともあります。
例えば夏の時期、クーラーを事務所で利用していると思いますが、経費削減の観点から設定温度を2℃上げたとします。この施策で経費が数十万削減できたとします。しかし、この設定温度を変えた影響で、事務所の社員は暑くて業務に集中することは出来なくなったとします。しかし、このことは数字に示しにくく、売り上げが下がったとしてもクーラーの設定温度のせいにする人はいないでしょう。「アプローチの仕方が悪い」「広告のターゲットがずれている」のような理由を経営者は挙げるのではないでしょうか?売り上げがクーラーの設定温度を上げたことによる経費削減よりも高い額が下がったとすると、この施策は間違っているとの判断が出来ますが、実際の現場ではこのような判断をしないことが多いですよね。

上記の例は本来の目的を意識せずに目先の経費削減だけを目的に考え実行してしまったために起きています。
この様な間違いを起こさないためにも経費削減に一番大事なのは売上・利益の増加ということを意識してください。


2.経費削減の基本的な考え方

1.経費削減に最も大事な事にて、目的を意識することが最も重要であり、目的に沿って経費を削減していくことが大事とお伝えしました。目的を意識すること以外で重要な項目もありますので、経費削減の考え方の基本ルールをご紹介致します。
・経費を分類分けする
必要経費には様々な種類があります。人件費、交通費、販売促進費、旅費、接待交際費、家賃、光熱費などざっと挙げただけでも多くの項目から成り立っています。
その経費の内訳を把握します。どこに・どの位の費用がかかっているのか把握することが、まず第一のステップです。

・費用対効果を把握する
内訳が把握出来たら次に行うことはその費用が必要な物か必要ではないものかを判断しなければなりません。
その為には費用対効果で経費を見ます。販売促進費など売り上げに直結するものは費用対効果がわかりやすいですね。

被費用対効果の悪い物がいわゆる無駄となりますのでそこから経費削減に着手しましょう。


3.具体的な経費削減の施策

無駄がわかったら実際に削減していきますが、完全に削減するか安い方法などに代替していくかの2パターンが考えられます。
社会人の仕事はおおよそルーティンになっています。昨日やった仕事をまた今日も行う。経理や業務、営業もおおよそルーティンの仕事です。営業は一見毎日違う仕事をしているように見えますが、商談するお客様や商材は変わっても行うこと自体は変わらないのです。
このルーティンを見直すことが手っ取り早いです。例えば毎日やれと言われたから記録を付けていたりしませんか?それもやり方を昔からずっと変えないで。こういう作業は時間がかかるのに役に立つポイントが少ないことが多いです。記録から考察し日々改善していったり活用されていればいいのですが、おおよそ誰にも見られず記録だけしています。このような作業はいっそのこと完全に廃止・削減してしまいましょう。今までせっかくやったのにもったいない・・、活用すれば良い情報だ・・と思ったり、他の人から言われたりするかもしれませんが、今まで何もしていないなら、これから先も何もしません。

皆さんコンコルド効果という心理現象を知っていますか?このコンコルド効果とは「無駄だとわかっているのに続けてしまうこと」です。
コンコルドに多額の投資をして失敗とわかっているのにずっと投資をし続けた失敗談からきています。このコンコルド効果と言われる心理現象が毎日記録だけしてもったいなくてやめられない人です。
突然ですが1000円で借りてきたDVDが見始めてから5分でこの映画は確実につまらないとわかったら皆さんがどうしますか?せっかく1000円出して借りたDVDだから見るという人と、つまらない映画を見る2時間がもったないと考えて見るのをやめる人とわかれるでしょう。前者がコンコルド効果の状態に陥っている人です。2時間あれば別の面白い映画を見に行くことや飲みに行くこと、買い物、勉強など有意義に使えるため、損失1000円を出したとしても後者の方が明らかに利口です。前者は1000円を無駄にしない代わりに2時間を無駄にしたのです。人生にとって1000円と2時間どちらが大事か考えたらすぐわかりますよね。
無駄な物は無駄とわかった時点でやめることが最小限に損失を抑えるコツです。
コンコルド
他には費用対効果を計測し、無駄を削減するとご紹介しましたが、費用対効果を計測することが難しいものもあります。1.経費削減に最も大事な事でもご紹介したクーラーの件のように目先の経費削減にとらわれ過ぎて本来の目的に沿わない施策をしないためにも、社員へのアンケート等を行うことは有効です。総務や経費削減を頼まれた人たちだけでは気が付かなかった要素や施策を行った際に逆効果になっているものは本人たちにしかわかりません。そのため、フィードバックを貰うことは重要です。

まだまだ具体的な経費削減の方法や代替案の考え方など、ご紹介したい項目がありますので、次回ご紹介致します。
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