Q: 休暇と仕事を同時に。「ワーケーション」を実現するクラウドツールとは?
新型コロナウイルスの拡大で様々な働き方が広がり、昨年はまだあまり馴染みのなかったテレワークという言葉も今では毎日のように目にする様になりました。
そして昨今では新たに「ワーケーション」という働き方が注目を集めているのをご存じでしょうか。
- コンテンツの目次
1.ワーケーションとは?
1.ワーケーションとは?
ワーケーションは2000年代に米国で生まれた「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、
休暇中に旅行先などで時間を部分的に仕事に当てる働き方のことを意味します。
まだまだ苦しい状況にある企業も多い中で「バケーション」というと少し華やかすぎる印象を受けるかもしれませんが、生産性の向上やストレスの軽減に効果を発揮し、新しいアイデアを創出するためのきっかけにもなるかもしれません。
株式会社NTTデータ経営研究所と株式会社JTB、日本航空株式会社(JAL)の行った調査では通常の業務に比べスコアが25%上昇したという報告もあります。
参照:株式会社NTTデータ経営研究所『ワーケーションは従業員の生産性と心身の健康の向上に寄与する ~ワーケーションの効果検証を目的とした実証実験を実施』
休暇の前後にワーケーションを組み合わせることで、長期的な休暇の取得が可能なるというメリットもあります。
さらに採用活動においては、ワーケーションの推進は企業イメージの向上も期待できます。
それでは実際にワーケーションを導入している企業や自治体を見ていきましょう。
2.ワーケーションを推進している企業
2.ワーケーションを推進している企業
日本航空株式会社(JAL)
JALでは2017年からいち早くワーケーションを導入しています。
年次有給の取得にプラスして旅先での業務を認めることでモチベーションアップを図る意図で導入されました。
2017年には和歌山県と連携し「ワーケーションツアー」と言った旅行商品も開発。
2018年には鹿児島県と富士ゼロックス鹿児島、デジタルハリウッド株式会社と連携し、「徳之島ワーケーション実証事業」を開催し、ワーケーションの持続可能性を探りました。ここではJAL社員が家族とともに3泊4日のワーケーションツアーを開催しました。
「社員同士でワーケーションを共有することにより同僚と良好な関係を築けた。」という声も聞かれました。
さらに2019年には出張中に休暇申請ができる「ブリージャー(ビジネスとレジャーを併せた造語)」制度も導入され、出張中にワーケーションに移行することも可能になっています。
株式会社JTB
旅行会社のJTBではワーケーションに適したコンテンツを開発。沖縄県や和歌山県、神奈川県などワーケーションの拠点となる自治体や地域とマッチングという形でワーケーションの支援に協力しています。
セールスフォース・ドットコム
セールスフォース・ドットコムでは和歌山県の白浜にサテライトオフィスを設けており社員が短期出張の様な形で利用しています。
『東京オフィスと同じ環境、同じ業務をすること』を前提に作られた白浜オフィスですが、都会の喧騒を離れ、海の見える環境での勤務することにより契約金額が63%、商談件数が11%増えたという報告もあります。
uber
Uberではコミュニーケーション強化のため、社員で少人数のチームを作り旅先で課題に取り組むことでモチベーションの向上を、図っています。
3.ワーケーションを推進している自治体
3.ワーケーションを推進している自治体
和歌山県
自治体では和歌山県が全国に先駆けてワーケーションの推進を始めました。
上記にもあったセールスフォース・ドットコムの進出や総務省のテレワーク実証事業の委託先に採択されたことなどをきっかけに同県にサテライトオフィスを開設し、開設一年で満室になったそうです。
同県はワーケーションコンシェルジュを設置し、ワーケーションに適切なカフェや宿泊所などの問い合わせに応じています。
長野県
長野県でも軽井沢を中心にワーケーションの誘致を推進しています。 東京からのアクセスも良く、温泉地や登山、ウィンタースポーツなど、どのシーズンにも対応する定番のリゾート地の長野県。2018年には1900万円の補正予算を計上し、ワーケーション拠点として長野県の、魅力やらメリットをPRしました。
北海道
北海道は一般社団法人テレワーク協会と連携して「北海道型ワーケーション」を推進しています。首都圏の企業を中心に道内に点在するサテライトオフィスを活用し、大自然の中でのトレッキングや冬季限定の流氷ウォークなと北海道ならではのプログラムを用意する計画です。
4. ワーケーションの導入時に必要なシステムは?
4. ワーケーションの導入時に必要なシステムは?
様々な企業や自治体がワーケーションを推進していますが、やはり現実的に導入するとなると何をしていいかわからないという声もきこえてきそうです。
PCをそのまま観光地に持っていけばワーケーションが成立するということではなく、会社と同じ状況を旅先で実現することが必要になります。
さらに勤怠管理をどうするか。顧客対応はどうするかなど、様々な問題があります。
旅行先でPCの盗難や紛失のリスクもあります。今回はワーケーションを実際に行う為に参考になるシステムを紹介します。
クラウド電話サービス
旅行先から電話対応をする場合、スマホから080~などの番号で対応することになりますが、携帯番号からの着信では出てもらえない、また顧客の信頼を損なう可能性もあります。
株式会社バルテックのクラウド電話サービス『MOT/TEL(モッテル)』を使用すれば専用のアプリからスマホでどこからでも
『03~』などの会社番号での発着信が可能です。もちろん今まで通りの携帯番号も使用できるためワーケーション中でも公私の切り替えが可能です。
内線通話も無料になるため、会社や他のテレワーク社員とのコミュニケーションも円滑に行う事ができ、転送料金も無料です。
PCからUSBフォンを使っての通話であれば着信時に顧客情報がPCに表示されるCTI機能も使用できます。
さらに全通話録音機能を使えば、顧客との通話をいつでも全社で共有することができます。
スマホをビジネスホンに。『MOT/TEL』の詳細を確認する
セキュアなリモートアクセス
旅行先で会社と同じ環境を実現する方法として、株式会社バルテックの「バルテックスワン」を使用する方法があります。
お使いのPCをシンクライアント化(必要最低限の処理のみ行う方式)するため、性能は会社側のPCに依存します。そのため持ち歩くPCのスペックを気にせずに使用できます。
コピーコントロールやスクリーンショットの禁止など、お使いのPCにデータを残さないため、万が一紛失しても情報が漏れることはありません。
さらにネットバンキングなど通常のリモートではアクセスできないサイトにもセキュリティを保ちながらアクセスすることが可能になります。
セキュアなリモートアクセス『VALTEC SWAN』の詳細を確認する
クラウド勤怠管理ツール
ワーケーションでは休暇と仕事の切り分けが重用になるため、勤怠管理の確認をどうするかは、まず考えなくてはいけない課題になります。同社の「MOTクラウド勤怠管理」を使用すればスマホからリアルタイムで出退勤管理ができます。打刻時にGPSで位置情報も記録できるため旅行先の出退勤管理に最適です。
さらに内線通話が無料になる機能が付属するため、旅行先から会社とのコミュニーケーションを円滑に行うことができます。
「MOTクラウド勤怠管理」のプランを変更すれば上記の『MOT/TEL(モッテル)』と同じ機能を会社番号発信などの機能も使用できます。
『MOTクラウド勤怠管理』の詳細を確認する
まだ浸透していないワーケーションという働き方ですが旅行会社などを中心に徐々に広がりを見せています。
これからワーケーションという選択肢も視野にいれておくことは、生産性や企業の魅力の向上や、働き方のバランスを考える上で有効かもしれません。
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