クラウドPBXなら拠点・支店へビジネスフォンがいらない
最終更新日:2021年9月27日
本社と拠点・支店など離れた場所にオフィスがある場合、一般的にはそれぞれへビジネスフォン(PBX)を設置します。しかし、それぞれへビジネスフォン(PBX)を設置すれば費用は高額になるばかりでなく、拠点間の通話なのに費用が掛かってしまうなどの問題点がありました。
そこで、本記事では拠点・支店にビジネスフォンを設置せず電話環境を整えられる、ビジネスフォンに代わる新しい電話サービスクラウドPBXについてご紹介致します。
1.ビジネスフォンとは?
クラウドPBXの説明の前に、今お使いのビジネスフォンを確認していきましょう。
ビジネスフォンとは、デスクなどに置いてある固定の電話機のことだけではありません。社内に置いてある固定の電話機は必ず、主装置あるいはPBXと呼ばれる機器に接続されています。主装置もPBXも呼び方が違うだけで同じものですが、市外局番などを使用した電話(外線)と社員同士が無料で通話ができる内線電話を管理・制御を行っています。この主装置・PBXと固定電話機全てをビジネスフォンと呼びます。
この主装置・PBXがあるおかげで家庭で利用している電話機では出来ない「1つの番号を複数の電話機で共有して利用する」など様々な便利な機能が利用できます。
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ビジネスフォンを利用している場合、必ず主装置・PBXが社内へ設置されています。
2.クラウドPBXとは?
次に本題となるクラウドPBXとは、どの様なサービスなのか見ていきましょう。
従来のビジネスフォンは社内に主装置・PBXを必ず設置するとご紹介しましたが、クラウドPBXでは設置する必要はありません。クラウドPBXを提供する企業がクラウド上にPBXを展開してユーザーはインターネット経由で各機能を利用することができます。
クラウドPBXでは、スマホやパソコンへ専用のアプリをインストールするだけで会社番号を使った発着信が社内だけでなく出先や自宅など社外でも利用することができます。社内で今までの様に固定電話機を利用したいという場合には、インターネット電話に対応した電話機(IP電話機)を利用することもできます。
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3.拠点・支店を1つのクラウドPBXにまとめる
クラウドPBXは、先ほどご紹介したように場所を問わず会社番号を使った発着信がスマホなどできるサービスです。また、電話番号や電話回線も複数利用することができるので1つのクラウドPBXの契約で本社の電話番号と拠点の電話番号などの利用が可能です。利用する電話番号によって若干構成が異なるのでイラストと一緒に見ていきましょう。
050番号を使ったクラウドPBXの構成イメージ
クラウドPBXでは、社内へ電話機線を引かずクラウドPBXへ直接IP電話回線を追加して利用することができます。クラウドPBXと各端末がインターネット経由で接続されます。利用できる番号は050や0120などに限られますが、工事が必要なくスマホやパソコンへアプリをインストールして簡単に利用を開始できる点がメリットです。
本社と拠点は電話番号で区別することができるので今までのビジネスフォンと同様に本社の番号にかかってきたら本社の社員のスマホを鳴らし、拠点の番号にかかってきたら拠点の社員のスマホを鳴らすことができます。発信番号もそれぞれで変えられるのでクラウドPBXを1つ契約すれば複数拠点でもまとめて利用することができます。
同じクラウドPBXを利用しているので本社社員と拠点社員間の通話が内線となり通話料が無料になります。
本社の既存番号を利用するクラウドPBX構成イメージ
2つ目のパターンでは、本社の既存番号もしくは新規で取得した市外局番を利用する構成です。先ほどのパターンでは050や0120など使用できる電話番号に制限がありましたが、今回のパターンでは本社がある地域番号(東京なら03,大阪なら06など)を使用することができます。
市外局番を利用する為には本社に引いてある電話回線を利用するか新たに電話回線を引く必要があります。そしてその回線を収容してクラウドPBXと接続する機器(Gateway)の設置が必要になります。先ほどのパターンと比べて工事を行う必要がある為、若干初期費用は掛かりますが、本社の市外局番を利用した発着信を本社・拠点社員どちらも行うことができます。
こちらも同じクラウドPBXを利用しているので本社社員と拠点社員間の通話が内線となり通話料が無料になります。
それぞれの市外局番を利用するクラウドPBX構成イメージ
3つ目のパターンでは、本社・拠点それぞれにある電話回線を利用する構成です。本社・拠点A・Bとそれぞれ東京・大阪・福岡など遠方の場合、それぞれの市外局番を利用したいケースもあります。その場合、既存で利用している電話回線もしくは新たに電話回線を引いて、その回線を収容する機器を設置することで使用することができます。
従来のビジネスフォンの様にそれぞれの代表番号などがありながらもビジネスフォンではできなかった拠点間の内線通話が可能になっています。
こちらも同じクラウドPBXを利用しているので本社社員と拠点社員間の通話が内線となり通話料が無料になります。
4.既存番号の利用は注意
利用する電話番号によって変わる3つのパターンを先ほどご紹介しましたが、全てのクラウドPBXでできる構成ではありません。既存番号を利用する機器(Gateway)を設置するパターンは利用不可なクラウドPBXも多く、このパターンをご希望の場合は注意が必要です。
クラウドPBX「モッテル」は工事が必要ない050・0120などのプランと既存番号(市外局番)を利用するプランどちらも利用可能なサービスです。
クラウドPBX「モッテル」は、従来のPBXを長年開発・製造してきたノウハウを活用して誕生したサービスなのでクラウドPBX業界でも随一の高品質です。特に電話サービスで重要な音質が良く、他社からの乗り換えが多いサービスです。価格も20内線を利用する場合、3,980円/月と低価格で利用することができます。
また、クラウドPBX「モッテル」では複数の拠点と本社の内線を1つの画面で編集・管理することができます。拠点の番号にかかってきた電話を本社の社員が受けることも可能なので人数の少ない拠点の電話対応を軽減することができます。内線通話や取次ぎも拠点間で可能なので無駄なコストを抑えつつ、電話業務を効率化することが可能です。
5.まとめ
拠点がある企業へクラウドPBXを導入するメリットをまとめてみましょう。
- 【導入メリット】
- ・主装置・PBXを本社・各拠点へ設置する必要がない
- ・高価な固定電話が不要
- ・拠点間の内線通話が可能
- ・拠点間で電話の取次ぎが可能
- ・本社で一括管理が可能
- ・電話対応を本社で集約するなど自由な設計が可能
この様にクラウドPBXは様々な導入メリットがありますので、拠点へビジネスフォンの導入をお考えの方は、クラウドPBXも一緒に検討してみてください。
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カテゴリ: クラウドPBXの基礎知識 関連キーワード: PBXのクラウド化, クラウド電話, ビジネスフォン, 拠点, 拠点間通話, 支店