0120番号を導入する|メリットやデメリット、活用方法を解説
最終更新日:2024年10月11日
「0120」番号は、日本のフリーダイヤルとして広く知られ、ビジネスやカスタマーサポートの重要なツールとなっています。
企業にとっては、顧客が無料で気軽に問い合わせできる手段として、信頼を築く鍵です。
この記事では、0120番号の仕組みやメリット、そしてビジネスにおける効果的な活用方法について詳しく解説します。
顧客満足度を高め、問い合わせのハードルを下げる、この便利なツールをどのように活用できるかをご紹介します。
- コンテンツの目次
0120番号とは?
0120番号は、発信側が無料で利用できる着信課金サービスの一つです。
通常「フリーダイヤル」と呼ばれて一般的に認知されており、10〜11桁の電話番号で構成されています。
通話料を着信側(企業)が負担するため、発信側(顧客)は費用を気にせず電話でき、企業のイメージアップや問い合わせ数の増加につながるので、多くの企業が顧客サービス向上のために採用しています。
発信者に負担をかけない仕組みなので、企業のカスタマーサポートや通信販売の受注センターなどの窓口の電話番号として多く利用されています。
0120番号(フリーダイヤル)の活用シーン
・顧客サポート
商品やサービスに関する問い合わせやトラブルシューティングのための窓口として利用されます。
フリーダイヤルは、顧客が気軽に問い合わせできる手段です。電話料金がかからないため、顧客は心理的な負担が少なく、問い合わせをためらわずに済みます。
・使い方の説明
製品の使用方法や設定についてのサポートを行うことで、顧客が商品をより効果的に利用できるようにします。サポート担当者は、専門的な知識を持っているため、顧客の疑問や問題に対して適切なアドバイスや解決策を提供できます。
・アフターサービス
購入後のサポートやメンテナンスの案内を行い、顧客満足度を向上させるための手段として利用されます。
・営業活動
新規顧客の獲得やリードのフォローアップのために、営業チームが0120番号(フリーダイヤル)を設置することがあります。
・キャンペーンやプロモーション
特定のキャンペーンや割引情報を宣伝し、興味を持った顧客が気軽に問い合わせできるようにするために使用されます。
新商品やサービスの情報を提供するための専用ダイヤルとして活用されることもあります。
・アンケート調査
顧客の意見やフィードバックを収集するための電話調査を行う際に0120番号(フリーダイヤル)が利用されます。
・予約・申し込み
サービスの予約やイベントへの申し込みなど、顧客が簡単にアクセスできるように0120番号(フリーダイヤル)を設置します。
このように0120番号(フリーダイヤル)は、顧客の声を直接聞き、お互いがメリットになるよう進む事ができる効果的な手段です。
0120番号(フリーダイヤル)のメリット
0120番号(フリーダイヤル)は着信者側に費用がかかりますが、その分、導入する価値が十分にあります。メリットを知る事でより価値のある活用ができます。
・顧客が無料で通話可能
・信頼性の向上
・問い合わせ数の増加
・全国どこからでもアクセス可能
・マーケティング効果
それぞれ詳しく解説していきます。
顧客が無料で通話可能
0120番号は、通話料金が発信者(顧客)ではなく受信者(企業など)側が負担するため、顧客は無料で問い合わせができます。
これにより、問い合わせのハードルが低くなり、顧客が気軽にサポートや相談を求めやすくなります。
信頼性の向上
0120番号を持つ企業は、顧客に対して信頼性やプロフェッショナルなイメージを提供できます。
「フリーダイヤルでいつでも相談できる」という安心感が、企業への信頼を高め、顧客満足度を向上させます。
問い合わせ数の増加
通話が無料であることから、特に新規顧客が躊躇なく問い合わせを行いやすくなります。
これにより、顧客との接触機会が増え、ビジネスの成長に繋がる可能性があります。
全国どこからでもアクセス可能
0120番号は、国内のどこからでも同じ番号で発信できるため、地域に限定されることなく全国的なサポート体制を提供できます。
特に大規模な企業や全国展開するビジネスにとっては、大きなメリットです。
マーケティング効果
覚えやすく、信頼感のある0120番号は、広告や宣伝において効果的です。
フリーダイヤルがあることで、顧客が気軽に反応しやすく、広告の効果が向上します。
0120番号(フリーダイヤル)のデメリット
メリットの多いフリーダイヤルですが、以下のデメリットも存在します。
・コストが企業側にかかる
・いたずら電話や無駄な問い合わせが増える可能性
・インターネット時代とのギャップ
・国際的な利用が難しい
・番号の維持費がかかる
・サービス停止や障害のリスク
それぞれのデメリットについて解説していきます。
コストが企業側にかかる
0120番号では、通話料はすべて受信側(企業)で負担します。特に長時間の通話や、問い合わせの件数が多い場合、通話料が高額になることがあります。
小規模なビジネスやスタートアップ企業にとっては、このコストが負担となる可能性があります。
いたずら電話や無駄な問い合わせが増える可能性
通話料が無料なため、顧客が気軽に電話をかけやすくなりますが、その結果として、いたずら電話や情報収集だけを目的とした無駄な問い合わせが増えることがあります。
それらの対応でスタッフの業務負担が増えたり、対応が難しくなることもあります。
インターネット時代とのギャップ
近年では、顧客が電話よりもウェブチャットやメール、SNSを利用したサポートを好む傾向があります。
そのため、0120番号が必ずしも顧客にとって最適なサポート方法とは限りません。特に若い世代は、電話での問い合わせを敬遠することが多く、企業のサポート体制としては他の方法を補完する必要があります。
国際的な利用が難しい
0120番号は日本国内専用のフリーダイヤルであり、海外からの問い合わせには対応できません。
海外に顧客を持つ企業やグローバルなビジネスを展開する企業にとっては、別の番号や手段を用意する必要があります。
番号の維持費がかかる
0120番号の維持には、通話料だけでなく、月額料金などの維持費が発生します。
さらに、番号の取得や管理にはプロバイダーを通じた手続きが必要で、これに時間や費用がかかる場合があります。
サービス停止や障害のリスク
フリーダイヤル番号の運用は、電話回線や通信インフラに依存しているため、サービス障害が発生すると顧客対応に支障をきたす恐れがあります。
特に、カスタマーサポートが電話に大きく依存している場合、トラブル時のバックアッププランが必要です。
0120番号(フリーダイヤル)の取得・利用はクラウドPBX「MOT/TEL」がおすすめ
クラウドPBXは従来のビジネスフォンとは違い、インターネットを利用して通話を行うシステムです。
クラウドPBXでの0120番号(フリーダイヤル)の利用は、さまざまなメリットがあります。
0120番号(フリーダイヤル)への着信を携帯電話やスマートフォンで受けられる
クラウドPBXであれば、外出先でも携帯電話やスマートフォンで0120番号(フリーダイヤル)の着信を受けられます。
以前はフリーダイヤルを受けられるのはオフィスに設置された固定電話のみでしたが、クラウドPBXはインターネット回線を利用したシステムなので、アプリをインストールしたスマホさえあれば、外出先でもフリーダイヤル宛にかかってきた電話を受ける事ができ、対応できます。
テレワーク環境を構築しやすい
クラウドPBXならば、外出先でも携帯電話やスマートフォンでフリーダイヤルの着信を受けられるという特徴を生かし、フリーダイヤルを受けられるテレワーク環境を構築しやすいです。
クラウドPBXはスマホ・PC・タブレットなどにアプリをインストールすれば、いつでもどこでも通話を行えます。結果、自宅でテレワークをする場合でも利用可能です。
スマホさえあれば、顧客からの問い合わせを受けられるため、企業にとってはテレワークを推進しやすい環境が整います。
設置からランニングコストまで、トータルの導入費用を抑えられる
クラウドPBXは導入費用を抑えられるのもメリットです。
従来のビジネスフォンを導入する場合、主装置の購入・設置、配線工事、固定電話機の購入などで導入にはさまざまな費用がかかりました。しかしクラウドPBXは、そうした導入に際して工事費用や購入費用がかかりません。
また、すでに社用で使っているもの、または社員のスマホをそのまま利用できるので端末を用意する必要もありません。固定電話機を購入する必要がなく、導入費用と合わせてトータルで導入費用を抑えらえます。
0120番号を取得したら~コールセンターやサポート窓口の設置で業務を効率化
クラウドPBXとフリーダイヤルを組み合わせることで、顧客に対してアクセスしやすいサポートを提供しながら、コストを抑え、業務効率を向上させることができます。
フリーダイヤルの強みを生かした顧客対応をスムーズにし、ビジネスの拡大に役立てることが可能です。
1. 全国どこからでもアクセス可能
フリーダイヤルは、顧客が全国から無料で電話をかけられる番号です。
クラウドPBXと組み合わせることで、オフィスの物理的な場所に関係なく、どこにいても電話を受けられます。
これにより、遠隔地のオフィスやリモートワーカーでも効率的に対応でき、コールセンターの構築が簡単にできます。
2. 営業時間外や地域ごとの転送設定
クラウドPBXを使えば、時間帯や曜日、発信地域に応じてフリーダイヤルの着信を自動的に特定の部署や担当者に転送できます。
営業時間外や週末の電話をカスタマーサポートに転送したり、特定の地域からの電話をその地域に詳しい担当者へ振り分けることが可能です。
3. IVR(自動音声応答)機能との連携
クラウドPBXのIVR機能(自動音声応答)とフリーダイヤルを組み合わせることで、顧客が電話をかけた際に「1番を押すと営業担当、2番を押すとサポート部門」などのメニューを案内できます。これにより、顧客が迅速に適切な部門に案内され、対応時間を短縮できます。
4. 通話履歴とレポート機能
クラウドPBXには通話履歴の管理やレポート機能が備わっており、フリーダイヤルを通じたすべての通話を記録・分析できます。
どの時間帯に着信が多いか、どの地域からの問い合わせが多いかなどを把握することで、マーケティングやサービス改善に役立てることができます。
5. コスト削減
従来のオンプレミスPBXに比べ、クラウドPBXは初期導入コストや運用コストが抑えられます。
特に多拠点に分散している企業の場合、各拠点に物理的な電話設備を置く必要がなくなり、運用が効率化されます。フリーダイヤルの利用においても、クラウドPBXなら通話料の最適化が容易になります。
6. スケーラビリティ
ビジネスの成長に合わせて、簡単にフリーダイヤルのライン数やオペレーター数を拡張できます。
クラウドPBXはスケーラブルであるため、急なビジネスの成長にも柔軟に対応可能です。
カテゴリ: クラウドPBXの基礎知識