06から始まる電話番号をスマホで利用する方法や料金・取得方法
最終更新日:2024年10月3日
起業や新しい拠点を開設する際には会社の電話番号を取得したり、取得した06番号で電話の発着信ができるよう電話機を用意するなど準備が必要です。本記事では起業や拠点開設時にコストを抑えて06番号の取得・利用ができる方法をご紹介致します。
- コンテンツの目次
1.06番号とは
06から始まる番号は、固定電話・IP電話などの一般の加入電話に割り当てられる大阪の市外局番から始まる電話番号です。
東京であれば03となり、市外局番は地域ごとに設定されています。
このような市外局番から始まる電話番号は、0ABJ型番号と呼ばれます。
0ABJ番号以外にも、下表のような電話番号が定義されています。
【0A0番号】
携帯電話で利用される070、080、090から始まる番号
また、IP電話で利用される050から始まる番号。
【0AB0番号】
フリーダイヤルの0120や、ナビダイヤルの0570など。
電話会社が提供する高度な電話サービスに割り当てられている番号。
【1から始まる番号】
110、118、119など、緊急性・公共性・安全性の観点から重要なときや付加サービスに使用。
2.06番号を取得・利用する事のメリット
会社や店舗の信頼度が上がる
昔からの風潮として「固定電話番号を持っている会社や店舗は信頼できる」というイメージがまだまだあります。
固定電話番号を持っていることは顧客や取引先の安心感につながり、信頼度を上げることができ、固定電話番号が掲載されている企業は実在する会社という証明、アピールとなります。
携帯番号だけの記載だと、「本当に実在しているのか」「突然連絡が取れなくなるのではないか」という不安を与えてしまう事もあります。
地域に根差してビジネスを行っている企業であれば、顧客にとって身近な地域にあるという印象を与えることができます。
銀行口座の開設・融資の受ける際に必要
現状、ビジネスの現場では固定電話番号を使用しているかどうかが社会的信頼に大きく関わっています。
メガバンクや地方銀行は法人用の銀行口座を開設する際に固定電話番号を必須条件としているところがほとんどです。
事業用資金などの融資を受ける際にも固定電話番号がないと審査が通りにくいという現実もあります。
通話品質が高い
総務省の省令で送話・受話における通話品質を一定以上にすることを求められており、「事業用電気通信設備規則」が定める基準をクリアしなくてはならないため、音質や安定性といった通話品質が高いです。
3.06番号を取得・利用する事のデメリット
導入・維持にコストがかかる
固定電話を導入するには、ビジネスフォンやPBX(機内交換機)などの設備、オフィスに設置するための電話回線・接続工事費といった初期コスト、さらに保守契約など維持するためのランニングコストがかかります。また、使用量や契約内容に応じた通話料が発生します。
電話対応のために出社する必要がある
固定電話はアナログ回線が繋がった電話機のある場所でしか電話を受けられないため、電話対応のためにオフィスに出社する必要があります。
そのため、テレワーク(在宅勤務)を導入している企業も電話対応のための従業員を常駐させなければ、電話での対応ができず、機会損失につながります。
営業電話がかかってくる
固定電話にかかってくる営業電話はホームページに掲載されている情報や個人情報提供会社より流出された情報などから会社の固定電話を入手できるため営業電話をかけるハードルが低く、かかってくる頻度が高いです。
06番号の導入・利用でのデメリットはありますが、利用方法をクラウド電話の導入にするとこれらのデメリットは解消する事ができます。
4.起業の際に電話番号を取得する必要性は?
基本的に固定電話の番号を用意したほうが口座開設などでもスムーズに起業できます。
また、顧客からの電話を受け付ける必要のある職種、不動産会社や飲食店などの店舗営業、病院などは顧客の信頼を得る事が営業に直結するので起業の際に固定電話の電話番号を取得したほうがよい業種です。
電話番号が携帯電話の番号というだけで品質を疑われてしまうという可能性もあるので、固定電話番号がないのはデメリットとなってしまいます。
5.06番号を取得するには電話回線を引く必要がある
06番号を取得する場合、06番号を取得できるエリアへ電話回線を引く必要があります。以前であれば、電話サービス業者がNTTなどから取得した電話番号をエンドユーザーへエリア問わず又貸しのように付与することがありましたが、現在では総務省により防犯の為禁止されています。
その為、06番号の取得をお考えの方は06番号エリアへ事務所を構えるなど電話回線を引ける状態にする必要があります。レンタルオフィスで開業など電話回線を引けない場合は050番号の取得・利用が可能です。050番号については下記記事をご覧ください。
6.06番号を利用する方法
06番号エリアで電話回線を引き、取得するだけでは利用できません。家庭であれば家庭用の電話機を設置して電話の受けかけをするように06番号を利用する為のサービスを導入する必要があります。06番号を利用する方法は主に3つあります。
- 【06番号を利用する方法】
- ・家庭用の電話機
- ・ビジネスフォン
- ・クラウド電話
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
家庭用の電話機
家庭用の電話機を利用するメリットはコストが安いという点です。家庭用の電話機は親機・子機合わせても1万円程で購入が可能です。毎月のランニング費用は通話料など通信費などのみとなります。
デメリットは1番号に付き1つの電話機(子機)しか利用できない点です。個人事業主など1人で活動する場合は問題になりませんが、事業を拡大した場合、電話番号も増えていくでしょう。電話番号を増やした場合に家庭用の電話機だと番号に対して電話機がセットになります。そして、それぞれが連携できず個別に動きます。
例えば、A番号とB番号がある場合に家庭用の電話機は2台ありますがA番号の電話機とB番号の電話機と別れます。その為、A番号へ着信した電話をB番号の電話機では受けることができません。
逆のB番号へ着信した際もAの電話機では受けることができません。また、Aの電話機で受けた電話をBの電話機へ取次ぎもできませんし、代表組のように1つの番号で複数の通話を行うこともできない為、ビジネスで利用するには不便です。
ビジネスフォン
多くの企業で利用されている電話サービスはビジネスフォンと呼ばれるサービスです。
家庭用の電話は電話回線を直接電話機と繋ぎますが、ビジネスフォンはPBX(主装置)と呼ばれる機器へ電話回線を繋いで、各電話機へ設定したルールに沿って配分します。
【ビジネスフォン】
例えば、代表番号へ着信した電話は全ての電話機を鳴動させたり、営業宛ての番号へ着信した際は営業担当の電話機だけ鳴動させるというように家庭用の電話機では出来ない運用がビジネスフォンではできます。この点がビジネスフォンのメリットです。
デメリットは事務所内でしか電話の発着信ができない点です。ひと昔であれば事務所へ出勤する勤務スタイルが当たり前でしたが、ITツールの進化により事務所以外で働くテレワークが普及している現在ではビジネスフォンを使った運用ではテレワーク(在宅勤務)中の方は会社番号を使った電話が利用できない等、働き方によって業務の負担が変わってしまいます。
クラウド電話
昨今、ビジネスフォンに代わって多くの企業へ導入が始まっているサービスがクラウド電話と呼ばれるサービスです。
様々なサービスがクラウドで提供されていますが電話もクラウドで提供されています。クラウド電話はクラウドPBXとも呼ばれ、従来のビジネスフォンで事務所内などに設置していたPBX(主装置)をクラウドで提供することで安価に導入することができる点がメリットです。
【クラウド電話】
また、ユーザーは自宅など社外でもスマホから会社番号を使って発信したり、会社宛ての電話を受けることができます。その為、出勤・テレワークが混在する働き方でも平等に同じ電話環境を構築することができます。クラウド電話について詳しくは下記記事をご覧ください。
デメリットはインターネット通信の影響を受ける点です。クラウド上にあるPBXへスマホなどの各端末はインターネットを通じて接続する為、通信速度が遅かったり、繋がらない場合はクラウド電話のサービスも利用できない・通話が遅延するなど影響します。
また、通話品質はクラウド電話サービス各社で異なります。粗悪なサービスを選択してしまうと通話ができない・声が遅延するなど問題があります。ビジネスフォンのようにどのサービスを選択しても一定水準以上の品質があるサービスではないので事前にデモなどを行う必要がある点もデメリットとして挙げておきます。
7.コストを抑えて06番号を取得利用する方法
06番号を取得して利用する方法のメリット・デメリットをまとめてみましょう。
家庭用の電話機 | ビジネスフォン | クラウド電話 | |
---|---|---|---|
初期費用 | ○ | × | ○ |
月額費用 | ○ | × | △ |
代表組などの複雑な運用 | × | ○ | ○ |
社外での運用 | × | × | ○ |
費用面でメリットのある家庭用電話機は運用面でデメリットがあります。ビジネスフォンはPBXや固定の電話機など必要な機器が多く、設置・工事費もかかる為コストが高く、かつ社外での運用ができないなどデメリットが多いです。
一方、クラウド電話はPBXや固定の電話機などが不要なので初期費用を抑えて導入が可能です。クラウドサービスなので毎月費用が発生しますが、従来の導入方法であるリース契約での導入に比べて契約期間の縛りがないので不要であればすぐに解約が可能と言う柔軟性があります。運用面では申し分ないのでコストを抑えて導入しつつ、事業拡大後も継続利用ができるクラウド電話が1番、06番号をコストを抑えて利用することができるサービスとなります。
8.06番号をスマホで使える高品質クラウド電話
06番号をコストを抑えて取得・利用ができるクラウド電話の中でも高品質なサービス「MOT/TEL(モッテル)」のご紹介です。
「MOT/TEL(モッテル)」は、SOHO・少人数の企業~特許庁や群馬県庁などの官公庁や上場企業にも多数導入されてるクラウド電話です。導入の際は、品質をご評価いただきクラウド電話を初めてご導入頂くお客様はもちろん、通話の安定性から他社サービスからの乗り換えも多く、累計の導入実績は27,500社以上となっています。
「MOT/TEL(モッテル)」では取得した06番号をスマホを使って発着信が可能です。また、冒頭でご紹介したように大阪府以外に拠点を開設する際、本社などが既に大阪府にあればそこの06番号を使って遠方の事務所でも固定電話(IP)を使って発着信も「MOT/TEL(モッテル)」で可能です。本社へ設置した「MOT/TEL(モッテル)」と遠方の事務所へ設置した「MOT/TEL(モッテル)」を連携させることで本社宛ての電話を遠方で受けたり、拠点宛ての電話を全て本社でうけたり自由な運用が可能です。様々な運用ができるので「こういうことがしたい」「これってできる?」などお気軽にお問い合わせください。
「MOT/TEL(モッテル)」導入時に06番号を合わせて取得や登記の為に06番号だけ先に取得したいなど電話番号取得に関するお悩みもお気軽にご相談ください。
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